レポートの書き方
1. 表紙
表紙には次のことを書きます。
2. 全体の構造
レポートの内容は、章ごとにわけ、見出しをつけ、次のような構成で書いて下
さい。
- どのような内容のレポートなのかの説明
- レポートの課題や、その課題の内容についての説明をする。
- レポートの内容を読む上で知るべきこと
- 課題に関連すること、課題を解決する上で必要な(数学などの)知識、
このレポート内で使う特別なルール(「全体の個数は n で表しま
す」など)
- 課題解決のあらまし
- 大雑把に課題を解決する手段などを説明し、読者にどのような手法を使っ
て課題を解決したかを簡潔に説明する。
解決するために使用した特別なもの(機材、ソフトウェアなど)があったら、そ
れは詳細に書く。
- 解決方法の詳細
- 課題をどのように解決したかを詳しく説明する。
但し、データ、プログラムなどは図や付録の扱いとして、説明の流れ壊さない
ように注意する。
- まとめ、検討
- ここだけ読めば他の章を読まなくても著者が何をしたかがわかるようにま
とめを書く。
そして、今回示した解決方法で足りないところや問題点などを議論する。
また特筆すべき感想があれば書く。
- 参考資料リスト
- レポートを書く上で特に必要とした資料があったら、出典のリストを作る
- 付録
- 長いプログラムやデータなど、レポートにはまとめておきたいが本文に
入れられないようなものを最後に付録としてつける。
3. 心構え
レポートを読む人として、「講義のことは完璧にわかっていて、課題の細部まで
細かくわかり、一を聞いたら十を知る人」というような人を想定しないで下さ
い。このような人を想定してレポートを書いてしまうと、あとで自分で読み返
してみても何が書いてあるかわからないレポートになってしまいます。
レポートを読む人を想定して書いた方が書きやすいと思われるなら、次のよう
な人を想定してみて下さい。
- 講義には一回も出席していない
- その講義を受ければ内容がきちんと理解できる
- それなりに公平に判断できる。書いた人に一方的に味方になるわけではない
- 読解力はものすごくあるわけではなく、標準的である
最後の読解力に関しては、あなたがレポートを書く場合は相手の読解力を過大に
期待してはいけないと言う意味であり、文章を書く礼儀でもあります。
どんなに読解力のある人に対しても、読むのが困難な文章を書いてはいけませ
ん。
さて、読解力が人並という条件を除けば、出身高校の数学や理科の先生方は、
これらの条件によく当てはまるのではないでしょうか?
そういう先生を思い出しながら、先生達に大学で出た課題やそれをどうやって
解決したかを説明するかなどを考えてみると、レポートの組み立てがわかって
くるのではないかと思います。
4. 副手からのアドバイス
※レポート用紙はA4用紙で揃えること
表紙
- 日付を忘れないこと
- レポート表題を記入すること(「レポート」のみではだめ)
章立てを行うこと
- 章のはじめに数字を振る
- 章題の文字を大きくしたり、強調する
(一目で章題と本文が区別がつくようにする)
わかりやすくすること
- わかりやすく工夫した場合は、プラス
- 簡潔に書く工夫も重要
(長いからといって、マイナスにはしない)
(わかりやすければ、長くても問題ない)
全体の流れ
- はじめに(レポートの内容説明)
- 予備知識〜課題解決まで
二次方程式では
絶対参照では
-
- 表を使って説明
- 図などを使ってわかりやすくすれば、プラス
- セルの表現の仕方を書けば、プラス
(例:行は数字で……)
- その他、詳しく説明した方が、プラス
- まとめ
- 課題解決までを簡単にまとめて書く
- 説明が重複しても良い
- 上記にプラスして、感想を書いても良い
- 参考資料リスト、付録
坂本直志 <[email protected]>
東京電機大学工学部情報通信工学科