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マイクロソフトの製品や、Netscape のメールソフトは、HTML メールを表示で きますが、これはウィルスに感染する可能性が高いです。 この授業ではウィルス対策として、 HTML メールを表示しない Almail を使用 します。Almail はシェアウェアですが、教育機関では無料で使用できます。
なお、従来から別のソフトウェアで電子メールのやりとりをしていて、他のソ フトウェアに移行が難しく、また、セキュリティ対策が万全である場合は Almail を使用しなくて構いません。
電子メールの設定項目には次の項目があります。
[email protected]になります。
cckedpo.cck.dendai.ac.jpになります。
cckedpo.cck.dendai.ac.jpになります。
Almail では「ツール→オプション」で設定画面を開き、設定します。設定
例は次の通りです。
また、標準的な設定ではメールの最後に下のようなフッタ(俗に署名という)が 付きます。
---- Naoshi SAKAMOTO [email protected]
これを無くすにはメール作成時に右上の「署名」という欄を「標準」から 「(無し)」に変える必要があります。
アドレス [email protected] 宛に「Hello.」という内容の 電子メールを送り、返事をもらって下さい(かぎカッコはつけないで下さい)。
電子メールを使用するにあたって、もしも自分だったら受けとりたくない ようなメールを送らないよう、送る前に、受けとった人がどういう気持ちにな るか考えながら読み返して下さい。
特に次のようなことはやってはいけません。
不特定の人へメールの転送をお願いする電子メールをチェインメール と言います。 配送先がねずみ算的に増えるため、内容に関らず、転送は禁止されています。 実際に、 AOL など多くのプロバイダなどでは、作成した人だけでなく送信し た全ての人が処分の対象になっています。
過去、「反核運動」「献血のお願い」「ウィルス情報」などが行れました が、どれも多くの人に迷惑がかかりました。
その他、「不幸の手紙」「幸福の手紙(ジョークが一杯書かれているメール)」 などがありますが、すべて転送をしてはいけません。
マイクロソフト Windows は OS と呼ばれるものです。 OS は人間がコンピュータを操作し、プログラムを実行することを可能にしま す。
コンピュータは利用者からの命令を受けとり、処理します。 CUI はコンピュータの命令を文字として送り、コンピュータはそれに対する回 答(出力)を送り返してきます。 Windows ではコマンドプロンプト(MS-DOSプロンプト)により、コンピュータに 命令を送ることができます。 命令は通常英単語で、空白で目的語(引数)を与えます。これは英語の命令形と 同じ形になります。最後に Enter キーを押すと、命令の入力が終了したこと を伝えることになり、コンピュータは処理を開始します。
MS-DOS プロンプトやコマンドプロンプトに次のコマンドを入れ、何が返って くるか調べなさい。 そして、どんな意味のコマンドなのか想像しなさい。
コンピュータはソフトウェアであるプログラムの指示(命令)に従って動作します。 従って、素朴な考え方をすれば、指示の全てはコンピュータが対象になります。 しかし、特定のプログラムに複数のデータを扱わせるような場合、主語がコン ピュータの構文は考えづらいです。 また、一般にデータはそれを処理するプログラムがないとコンピュータは処理 できませんが、人間の思考パターンとしては、データを主語として考えたい場 合があります。
料理の作り方
オブジェクト指向とは、コンピュータの中にオブジェクトと呼ばれ るものがあり、それに対してメッセージを送ることでオブジェクト の操作を行おうというものです。 従来のコンピュータ操作はコンピュータそのものに対して命令の羅列により情 報を処理していました。 しかし、オブジェクト指向では、情報はすべてオブジェクトとして扱い、それ に対してメッセージを送ることで情報を処理します。
グラフィックユーザインタフェイス(GUI) はこのオブジェクト指向の考えに基 づいて設計されています。 画面にはアイコンと呼ばれる特定の情報処理の単位(プログラムやデータ)が区 別なくオブジェクトとして表示されています。 Windows ではアイコンを右クリックするとそのアイコンが示すオブジェクトが 受け付けるメッセージの一覧(メニュー)が表示されます。 そのメニューからメッセージを選ぶと、実際にそのオブジェクトにメッセージ が送られ、情報処理が行われます。
次のウィンドウ上のアイコンにはどのようなメッセージが送れるか調べなさい。
ヒント: アイコンを右クリックしてみる
授業で使用するフォルダを作成します。 これは今後作成するファイルなどを入れておくものですが、詳しい説明は後ほ どします。
この操作で c:\work というフォルダができ、デスクトップにショートカット が作られます。
OpenOffice は Microsoft Office に似せて作られたフリーソフトウェアです。 まだ不十分なところもいくつか残っているため、次のような設定をする必要が あります。
なお、「文書ドキュメント」を作成する場合の「標準」の設定は次の通りであ る。
コンピュータのプログラムは、入力、処理、出力の部分に分けることができます。 表計算ソフトウェアでは、(1)入力、出力のプログラミングの手間を省き、(2) 処理に必要な情報を視覚化し、(3)二次元までのデータの処理に特化すること により、基本的な情報処理を簡単な操作で可能にします。 但し、複雑な情報処理はしないように設計されてますので、 (1)1000 件を越えるような情報の操作や、(2)状態を遷移しながら動作するよ うなプログラム、(3)入力や出力のデザインを変えるようなことはしない方が 良いです(できないわけではありません)。
画面はセルと言われる長方形の記憶領域が表の形に集まっていて、 ここにデータや式を入れて、計算するようになっています。
カーソルはセルを囲むような太線の長方形です。 目的のセルを左クリックするとそこにカーソルが移動します。 また、矢印キーでも移動できます。
カーソルにより選択されているセルの内容は数式入力ボックス(Input Line)に 表示されます。
セルには、数字、文字列、日付、式などを入れることができます。 入力の際、矢印キーは修正には使えないことに注意して下さい。矢印キーを押 すと入力が確定し、矢印の方向へカーソルが移動します。 セルの内容の修正には「F2」キーを押すか、数式入力ボックスをクリックして 下さい。この場合、カーソルキーが使用できます。修正が終ったら Enter を 押して下さい。 セルの内容の削除は Delete キーを使います。 シート全体の消去は「Edit→Delete Sheet」とします。
次のようにセルに値を入れなさい。
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 123 | あいうえお | 4/21/2003 | =1+1 | =SIN(PI()/2) |
式の中にセルの名前を入れることができます。例えば、上の演習問題の「123」 の入っているセルの名前は A1 と呼ぶことができます。 式の中で、セルに入っている内容をセルの名前で参照できます。 なお、セルの名前の入力は、そのまま英字と数字の組合せでも入力できますが、 マウスのクリックやカーソルの移動+Enter でも入力できます。
一次方程式の解は次のようにすると求まります。
ax+b=0 (a≠0) x=-b/a
これを計算させましょう。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 'a | 'b | 'ax+b=0 の解 |
2 | 10 | 20 | =-B2/A2 |
このように表を作ると解が求まります。 10 や 20 という数字を他の値に変えてみましょう。 数字を変更した瞬間に再計算が行われ、瞬時に解が求まります。
次の一次方程式を解きなさい。
二元一次連立方程式を解くシートを作りなさい。
ax+by=e (ad-bc≠0) cx+dy=f
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 'a | 'b | 'e | 'x |
2 | 1 | 2 | 3 | ? |
3 | 'c | 'd | 'f | 'y |
4 | 4 | 5 | 6 | ? |
シートを作成した後、以下の連立方程式を表計算ソフトを使って求めなさい
この式を x=○、y=○という形にし、それぞれの計算 式をセルに入れなさい。
セル上で次のことをすると領域を反転(指定)することができます。
領域の選択はいろいろな用途に使えます。
領域を引数とする関数があります。 領域を関数の引数として指定する場合、長方形の領域のうち「左上のセル名: 右下のセル名」という形で指定します。 もちろん、上記のようにマウスのドラッグや、カーソルキーの移動でも指定で きます。
以下は領域を引数とする関数の例です。
次の表を作り、データの合計を求めなさい。
A | B | C | D | E | F | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 3 | 8 | 2 | 5 | =SUM(A1:E1) |
上記の演習の表に対して、平均値を求めなさい。
次の表を考えます。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 10 | 20 | =A1 | ? |
2 | 30 | 40 | ? | ? |
ここで、 C1 のセルを D2 にコピーすると D2 にはどんな内容が入るのでしょ うか? 実は、この時、D2 には「=A1」は入らず、「=B2」が入ります。 右に一つ、下に一つ移動すると、A が B にずれ、 1 が 2 にずれます。コピー のこのような性質を使うと、表を作る時便利です。
さらに、ハンドルを使用するとコピーが簡単に行えます。 コピー元にカーソルを合わせ、ハンドルをドラッグするとドラッグした範囲に コピーが行われます。 また、横に複数の範囲を選択してからハンドルを縦にドラッグすると、複数の 範囲をそのまま縦方向にコピーできます。
ハンドルを使って次の表を完成させなさい。
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 'X | 'Y | 'X^2 | 'X*Y | |
2 | 30 | 40 | =B2*B2 | =B2*C2 | |
3 | 50 | 60 | =B3*B3 | =B3*C3 | |
4 | 70 | 80 | =B4*B4 | =B4*C4 | |
5 | 90 | 100 | =B5*B5 | =B5*C5 | |
6 | '合計 | =SUM(B2:B5) | =SUM(C2:C5) | =SUM(D2:D5) | =SUM(E2:E5) |
ヒント
東京電機大の工学部第一部大学入試センター試験利用試験で情報通信工学科は 次のような集計を行います。
次のような素点表があった時、各受験生に対して合計得点を求めなさい。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 受験番号 | 国語 | 数学I・A | 数学II・B | 総合理科 | 物理IB | 化学IB | 生物IB | 地学IB | 外国語 | 得点 |
2 | C1001 | 50 | 70 | 75 | 63 | 45 | 65 | 0 | 0 | 130 | ? |
3 | C1002 | 65 | 62 | 33 | 54 | 71 | 0 | 76 | 0 | 98 | ? |
4 | C1003 | 60 | 80 | 93 | 0 | 70 | 80 | 0 | 0 | 65 | ? |