第四回 マイクロソフトワード
本日の内容
- 4-1. パスワードの変更
- 4-2. エディタとは
- 4-3. マークアップ
- 4-4. キーボードの練習
授業のサーバーは http://133.20.160.43/。
パスワードの管理
パスワードが他人に漏れると様々な不都合が生じるため、厳重に管理する必要がある。
- インターネットを利用した売買に利用されたり、クレジットカードのなりすましなどに使用される。
- 使用しているコンピュータを犯罪に利用される。(他の利用者にも迷惑がかかる)
- 電子メールなどを読まれる。
パスワードの変更
パスワードを頻繁に変更すべきか?
- メリット
- 漏れたパスワードを無効にできる
- デメリット
-
- パスワードを変更する際、パスワードが漏曳しやすい。
- 頻繁に変更する場合、覚えるために(1)覚えやすいパスワードにしたり
(2)紙にメモをとったりすることになる。
- パスワードを複雑なものにすると、忘れやすい
パスワードの厳重な管理
- 他人に絶対に教えない
- 他人がわかるようなパスワードにしない
- 例:
-
- 名前、誕生日、血液型など、直に調べられそうな個人情報
- 特に名前の後に数字の 1 を入れたもの(naoshi1)など
- 辞書にそのまま載っているような単語
- 特に、アイドルの名前など人名の辞書に載っているもの。
- 暗号化してないパスワードをネットワークに流さない。
- 次のプロトコルを使用するとパスワードがネットワークに流れます。
- telnet, POP3, ftp
- 次のプロトコルを使用するとパスワードは暗号化されます。
- ssh, APOP, scp
- 電子メールやワープロの文書にパスワードを入れない。また、ネットワーク上で具体的なパスワードの管理方法などの話をしない。
- マイクロソフトの製品を使用すると様々な情報漏曳の可能性がある。
-
- オンライン登録を利用すると個人情報がマイクロソフト社に送られることがある
(参考: Windows98 でプライバシー問題、マイクロソフトが改善へ)
- マイクロソフトワードの文書ファイルには個人情報が埋め込まれるため、他人に文書ファイルを渡してはいけない。(ウィルスに感染していたら、ばらまくことにもなるのでしないほうがよい)
(参考: MS のセキュリティ問題を検知する方法, Microsft, Win98 の「プライバシー侵害の可能性」を認め修正を約束)
- IEで「お気に入り」にサイトを登録すると、そのサイトに個人情報が送られる可能性がある。(参考: IE5.0にまたプライバシー問題?)
総合メディアセンターのページのアクセス上の注意
http://www.dendai.ac.jp/ から「学園案内」→「総合メディアセンター」と辿ると総合メディアセンターのホームページにアクセスできる。
- フレーム機能のないブラウザではパスワードを変更できない。
- alt が指定されてないので、画像を表示できるブラウザでないとパスワードを変更できない。
- 「コンピュータ」のリンクをアクセスしても紹介しか出ない。必要な情報は各キャンパスを選ばなければアクセスできない。
- 「教育システム」のページにはなにもない。
- ●神田キャンパス→電子メールシステム の「◆学生用メールシステム」のパスワード変更画面がある。
- パスワードはネットワーク上を暗号化されずに流れるので、変更操作の際にパスワードを盗まれる可能性がある。
エディタは編集をするアプリケーションソフトウェアを指すことが多い。
また、単にエディタと言うときはテキストエディタ、つまりテキストファイルを
編集するアプリケーションソフトウェアを言うことが多い。
テキストエディタは、「文字の挿入」、「削除」と言った機能の他に次のような
機能が実現されていることが多い。
これらの機能だけを使いこなせれば、大抵の文書を作ることができる。
文字の挿入、削除
- カーソル
- 画面上で文字を挿入できる場所。特殊な記号で表現されていたり、文字が反転や点滅していることが多い。
一部の特殊なエディタを除いて、通常は、文字を押すと文字がカーソルの左端に挿入される。
Backspace キーはカーソルの左側の文字を消し、カーソルを左に一つずらす。
まとまった部分の削除は後で説明する。
領域の指定
二つの手法がある。
- ポインタで指定した領域
ポインタでドラッグした範囲を領域として指定するシステム。
離れた場所を複数指定する時は便利。
一方「本のある章全体を指定する」など、大きな領域を指定するのには不向き。
また、キーボードから手を離すことになるので、能率は良くない。
- マーク
-
文書の任意の位置を記憶させる。(マークという)
その位置から、カーソルを移動させる。
マークとカーソルの間を指定領域とする。
このような指定法は慣れが必要だが、慣れると高速に領域を指定でき、能率が上る。
エディタを使う際は必ず調べると良い。
まとまった領域の切り取り、ペースト、コピー
- カットバッファ
- 文書を蓄えておく領域。まとまった領域を切り取ると、このカットバッファに蓄えられる。
「ペースト」や「ヤンク」と呼ばれる操作をすると、カーソル位置にカットバッファの内容が挿入される。
「コピー」という操作をすると領域は切り取られずにカットバッファにコピーされる。
- 切り取り
- 切り取りを指定すると、選択された領域を切り取り、カットバッファに移す。
- ペースト(貼り付け)
- カットバッファの内容をカーソル位置に挿入する。
- コピー
- 指定領域を削除せずにカットバッファにコピーする。
検索、置換
特定の文字列を探す操作が「検索」。
特定の文字列を別の文字列で置き換えるのが「置換」。
演習
MS-DOS プロンプトで edit コマンドを使用し次の操作を行いなさい
- 次の文書を入力する
1234567890
qwertyuiop
asdfghjkl
zxcvbnm
- 削除、ペースト、コピーなどを使い、次のように編集する
zxcvbnm
zxcvbnm
1234567890
qwertyuiop
1234567890
asdfghjkl
1234567890
- 置換を使用して「123」を「asd」に変更する
zxcvbnm
zxcvbnm
asd4567890
qwertyuiop
asd4567890
asdfghjkl
asd4567890
エディタとワードプロセッサの違い
エディタはテキストファイルの編集が主目的のため、編集がしやすい。
ワードプロセッサは整形文書を作るのが主目的のため、文書の整形機能が豊富
- やってはいけないこと
- 改行と空白で文書を整形すること。
これをしてしまうと、文字の追加、削除に手間がかかり、また、空白で文字列が切れてしまうので、検索が不便になる。
基本的な文書の整形
- 文字の種類や大きさ
- センタリング、右寄せ
- 箇条書き
- 罫線
演習
マイクロソフトワードを使用し、次の操作を行いなさい
- 次の文書を入力する
123
456
7890
qwe
rty
uio
p
asd fgh jkl
zxc vbn m
-
- 123 をセンタリング
- 456 を右揃え
- 7890 を均等揃え
にする。
- qwe,rty,uio,p を選択し、箇条書きに指定する。
-
- asd fgh jkl,zxc vbn m を選択し、「罫線→変換→文字列を表にする」を選択する。
- 「文字列の区切」で「その他」を選択し、空白を入力し、「OK」を押す
- 罫線ツールの中の「表のオートフォーマット」を選択し、好みのスタイルに変更する
マイクロソフトワードの欠点
- ワープロ自体がコンピュータウィルスに感染する
- 同じマイクロソフトワードでも異なるバージョンで互換性がないため、将来バージョンアップすると、作成した文書ファイルが読み込めなくなる可能性がある
- マウスを多用するため、操作が上達しても効率が上らない
- マイクロソフト Windows と MacOS 以外では動作しない
- ファイルが巨大になるため、ネットワークで利用するとコストがかかる
- テキストファイルの編集に不向き
ネットワークを利用して相互に清書文書をやりとりするには?
- テキストファイルを使用する
- HTML を使用する
- LaTeX などのテキストファイルを利用した清書系を使用する
(数学系の論文はほぼ LaTeX で書かれている)
- PDF を使用する(編集不可)
タッチタイプ(ブラインドタッチ)が出来る人へ
後半の時間は全てキーボードの練習に使います。
練習が不要の人は次のテーマで論文を電子メールで送ってください。
(マイクロソフトワードの文書ファイル不可)
テーマ
「キーボードやマウスに代る次世代入力方式の可能性について」
提出先
[email protected]
キーボードの練習
か行あ行の練習
- き→「右中指中段、右中指上段」
- く→「右中指中段、右人差指上段」
- こ→「右中指中段、右薬指上段」
きくこ
きくこ
こきく
こきく
- い→「右中指上段」
- う→「右人差指上段」
- お→「右薬指上段」
いうお
いうお
おうい
おうい
こうい
きこう
おおく
- か→「右中指中段、左小指中段」
- け→「右中指中段、左中指上段」
きくこかけ
きくこかけ
かきくけこ
かきくけこ
かけい
きかい
くうかい
けいこ
こうかい
- あ→「左小指中段」
- え→「左中指上段」
いうおあえ
いうおあえ
あいうえお
あいうえお
あくい
いくえ
うかい
えいこ
おこえ
は行の練習
- ひ→「右人差指ひらいて中段、右中指上段」
- ふ→「右人差指ひらいて中段、右人差指上段」
- ほ→「右人差指ひらいて中段、右薬指上段」
- は→「右人差指ひらいて中段、左小指中段」
- へ→「右人差指ひらいて中段、左中指上段」
ひふほはへ
ひふほはへ
はひふへほ
はひふへほ
はいふ ひほう こふう へいき ほこう
や行の練習
- ゆ→「右人差指ひらいて上段、右人差指上段」
- よ→「右人差指ひらいて上段、右薬指上段」
- や→「右人差指ひらいて上段、左小指中段」
ゆよや
ゆよや
やゆよ
やゆよ
やよい かゆい ひよこ
ぱ行
- ぴ→「右小指上段、右中指上段」
- ぷ→「右小指上段、右人差指上段」
- ぽ→「右小指上段、右薬指上段」
- ぱ→「右小指上段、左小指中段」
- ぺ→「右小指上段、左中指上段」
ぴぷぽぱぺ
ぴぷぽぱぺ
ぱぴぷぺぽ
ぱぴぷぺぽ
ぱあく
ぴいきい
かあぷ
ぺいぱあ
ぽうかあ
拗音
- きゅ→「右中指中段、『ゆ』」
- きょ
- きゃ
- ひゅ→「右人差指ひらいて中段、『ゆ』」
- ひょ
- ひゃ
- ぴょ→「右小指上段、『ゆ』」
- ぴゅ
- ぴゃ
きゅきょきゃ ひゅひょひゃ ぴゅぴょぴゃ
きゅきょきゃ ひゅひょひゃ ぴゅぴょぴゃ
きゃきゅきょ ひゃひゅひょ ぴゃぴゅぴょ
きゃきゅきょ ひゃひゅひょ ぴゃぴゅぴょ
おきゃく きゅうきゅう きょうはく
ひゃくやく ひゅうひゅう ひょうか
はぴゃく ぴゅあ さんぴょう
ま行
- み→「右人差指下段、右中指上段」
- む→「右人差指下段、右人差指上段」
- も→「右人差指下段、右薬指上段」
- ま→「右人差指下段、左小指中段」
- め→「右人差指下段、左中指上段」
みむもまめ
みむもまめ
まみむめも
まみむめも
みゅみょみゃ
みゅみょみゃ
みゃみゅみょ
みゃみゅみょ
まいく おみき むはい おめい もうけ
みゃくみゃく みゅう きみょう
な行
- に→「右人差指ひらいて下段、右中指上段」
- ぬ→「右人差指ひらいて下段、右人差指上段」
- の→「右人差指ひらいて下段、右薬指上段」
- な→「右人差指ひらいて下段、左小指中段」
- ね→「右人差指ひらいて下段、左中指上段」
にぬなのね
にぬなのね
なにぬねの
なにぬねの
にゅにょにゃ
にゅにょにゃ
にゃにゅにょ
にゃにゅにょ
ないかく にもの ぬけに こねこ のうきょう
にゃあにゃあ にゅうかい にょきにょき
ん
- ん→「右人差指ひらいて下段、右人差指ひらいて下段」
こんなん あんぱん きゃんぷ きんにく
うまいはんぺん こんぱにおん まんぽけい
だ行
- ぢ→「左中指中段、右中指上段」
- づ→「左中指中段、右人差指上段」
- ど→「左中指中段、右薬指上段」
- だ→「左中指中段、左小指中段」
- で→「左中指中段、左中指上段」
ぢづどだで
ぢづどだで
だぢづでど
だぢづでど
だんかい はなぢ かなづかい でんぱ けんどう
が行
- ぎ→「左人差指ひらいて中段、右中指上段」
- ぐ→「左人差指ひらいて中段、右人差指上段」
- ご→「左人差指ひらいて中段、右薬指上段」
- が→「左人差指ひらいて中段、左小指中段」
- げ→「左人差指ひらいて中段、左中指上段」
ぎぐごがげ
ぎぐごがげ
がぎぐげご
がぎぐげご
ぎゅぎょぎゃ
ぎゅぎょぎゃ
ぎゃぎゅぎょ
ぎゃぎゅぎょ
がいこく ぎんこう ぐんまけん ほげい ごんごどうだん
ぎゃぐまんが ぎゅうにゅう ぎょうかい
さ行
- し→「左薬指中段、右中指上段」
- す→「左薬指中段、右人差指上段」
- そ→「左薬指中段、右薬指上段」
- さ→「左薬指中段、左小指中段」
- せ→「左薬指中段、左中指上段」
しすそさせ
しすそさせ
さしすせそ
さしすせそ
しゅしょしゃ
しゅしょしゃ
さんみゃく しんねん すみそにあん せんぽう そうむか
しゃいんきょういく しゅうしょく しょうがゆ
ら行
- り→「左人差指上段、右中指上段」
- る→「左人差指上段、右人差指上段」
- ろ→「左人差指上段、右薬指上段」
- ら→「左人差指上段、左小指中段」
- れ→「左人差指上段、左中指上段」
りるろられ
りるろられ
らりるれろ
らりるれろ
りゅりょりゃ
りゅりょりゃ
りゃりゅりょ
りゃりゅりょ
らくがききんし りこうがくぶ るいせきさいむ れんらくもう ろうどうしょう
りゃくれき りゅうがくせい りょうきんねさげ
た行
- ち→「左人差指ひらいて上段、右中指上段」
- つ→「左人差指ひらいて上段、右人差指上段」
- と→「左人差指ひらいて上段、右薬指上段」
- た→「左人差指ひらいて上段、左小指中段」
- て→「左人差指ひらいて上段、左中指上段」
ちつとたて
ちつとたて
たちつてと
たちつてと
ちゅちょちゃ
ちゅちょちゃ
ちゃちゅちょ
ちゃちゅちょ
たんとうしゃ ちきゅうぎ つうきんかいそく ていきよきん とうきょうでんきだいがく
ちゃんぴおん ちゅうかいてすうりょう ちょうのうりょくしゃ
わ行
- を→「左薬指上段、右薬指上段」
- わ→「左薬指上段、左小指中段」
をわ
をわ
わを
わを
わたくし かわさきし
まいらいんはでんわがいしゃをしていする
ば行
- び→「左人差指ひらいて下段、右中指上段」
- ぶ→「左人差指ひらいて下段、右人差指上段」
- ぼ→「左人差指ひらいて下段、右薬指上段」
- ば→「左人差指ひらいて下段、左小指中段」
- べ→「左人差指ひらいて下段、左中指上段」
びぶぼばべ
びぶぼばべ
ばびぶべぼ
ばびぶべぼ
びゅびょびゃ
びゅびょびゃ
びゃびゅびょ
びゃびゅびょ
ばくだんはんにん びんぼうだしゅつ ぶんすうのけいさん べんきょうぎらい ぼうおんせつび
さんびゃくえん ごびゅうをただす びょうきをなおす
ざ行
- じ→「左小指下段、右中指上段」
- ず→「左小指下段、右人差指上段」
- ぞ→「左小指下段、右薬指上段」
- ざ→「左小指下段、左小指中段」
- ぜ→「左小指下段、左中指上段」
じずぞざぜ
じずぞざぜ
ざじずぜぞ
ざじずぜぞ
じゅじょじゃ
じゅじょじゃ
じゃじゅじょ
じゃじゅじょ
ざんぱんせいり じどうしゃじこ ずがこうさく ぜんたいしゅぎ ぞうきいしょく
じゃんけんをする じゅぎょうにしゅっせきする じょうほうこうがく
促音
- 次の子音を二度押す。
きっぷ しっぱい ぜったい ねっとう しょっく ぎゃっぷ
その他
- 伸ばす音は「マイナス」を押す
- ちいさい「ぃ」は「x + i」ででる
- 「ヴァ」は「v + a」ででる。(ひらがなで「う+濁点」は一つの文字にならない。)
- 読点はカンマ、句点はピリオドを押す。
いんたーねっと、えでぃた 、ヴぁいおりんなどがこれらのれいである。
きょうのじゅぎょうのようてん
ぜんはんはえでぃたのつかいかたとわーぷろのりようほう、こうはんはきーぼーどのれんしゅうをした。
えでぃたのきのうでじゅうようなのは、さくじょ、こぴー、けんさく、ちかんである。
わーぷろはえでぃたとちがい、ぶんしょうをせいけいするきのうをそなえており、もじのしゅるいやおおきさをかえられるほか、せんたりんぐやかじょうがきなどもしていできる。
キーボードの上達法
- 電子メールを頻繁に使用する。
- 日記をつける。
-
増田忠士「2時間でマスター 快適パソコン・キーボード」日本経済新聞社(1999)や
増田忠士「スピードアップをめざす人のためのらくらくキーボード練習帳」日本経済新聞社(2000)
を参照する。
増田式キーボード学習法も参照。
坂本直志 [email protected]