レポート講評
以下の基準で採点しました。
- 2つの問題がとりあえず比べられていた 60点
- 片方向の難易度だけ比べられていた 70点
認められない手法
- 最速の保証がされてないプログラムのスピードを、その問題の
難しさとして扱って比較すること。
プログラマーの腕の悪さを問題の難しさに転嫁するのは良くないです。
とりあえず解いてみた方法が遅かったとか、
適当に書いたプログラムが遅かったとか、そういう比較は無意味です。
-
NP完全問題の知識を使って、NP完全問題の各問題が等価であるというこ
と
-
還元可能性を概要で説明して、明確なアルゴリズムとして示してない。
問題で求めている答をぼかしている場合、採点の対象にはなりません。
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シナリオ潰しによる難易度の主張。
つまり、ある問題Aを解くのに、ある問題Bを解かないといけないので、
という主張。
これは考え方がおかしいです。
「解かないといけない」は証明が必須です。
これを数学的に主張するには、Aのソルバーがあったとき、結局その内
部で B を解いている部分が抽出できるため、Aのソルバー
を改造するとBのソルバーが作れることを示せるということです。
つまり、Aのソルバーを使っ
たBを解くプログラムを示す必要があります。
今回は質の悪い解答が出回ってしまって、皆さん共倒れという感じになり、
残念です。
良い点数の人は一人もいませんでした。
問題の比較をするには、ベンチマークテストではだめで、
還元可能性を使うというのを毎回のように主張してきましたが、
ほとんど伝わって無くて残念です。
坂本直志 <[email protected]>
東京電機大学工学部情報通信工学科